店日記

文化9年
2018年01月16日(火)
古書の楽しみ方の一つに、その本の歴史を調べるというのがあります。写真は相変わらず易の本ですが、これは芝山後藤先生の易経の再刻(再販)版です。寛政2年(1790年)に出版され、江戸の化政文化(町人文化)の頃、文化九年(1812年)に再版された本です。大政奉還が行われたのが1867年なので、明治維新の半世紀前に販売されていた本です。
当時は漢文を訓読して勉強しました。もちろんひらがなの本も多く出ていますが、当時の藩校の教科書は漢文の四書五経で中国の古書でした。論語はともかく易経が教科書だったなんて不思議な感じです。でも、易経を学ぶと占いではなく哲学書だと分かります。
そのうち日本のゲームや漫画も受験科目になったりして。

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