店日記

福壽銭
2018年03月06日(火)
年始から株価暴落や円高などの経済不安、テロや紛争なども治まらず世界では多くの問題を抱えています。
国内では相次ぐ大手企業の経営悪化による人件費削減、経済格差、少子高齢化などの影響が続くと思います。
それでも自ら前に進む努力をすべきですが、いつの時代でも人々は不安に駆られていました。
何とかして運を呼び込みたいです。
それが無理なら、せめて不安解消のグッツを!

そこで福壽銭(写真)の話を・・・と無理に話を古銭に繋げてしまいました(別に販売とかしていません、あくまで趣味です)
※福壽銭の壽は寿の古い字です。
この二十四福壽銭は福と壽の文字がたくさん描かれた風水のお守りです。
デザインがとてもカッコ良く、神秘的、東洋的です。
写真の古銭は安く入手した銅銭で真贋は定かではありませんが、おそらく清朝時代の絵銭だと思います。
表面が錆びて緑青(ろくしょう)が良い感じに出ています。古銭は古びて汚い方が価値があるんですよ。
※緑青に害はありません。鎌倉の大仏も緑青です。

この二十四福壽銭、やけくそに漢字を並べたようなデザインですが、その名の通り、表に福が24文字、裏に壽(ことぶき)が24文字、異なった字体で刻んであります。
「とにかく幸福になれ!」てな感じで、古人の思いが伝わってきませんか?
なによりフォントが最高です。
このような絵銭は通貨ではなく庶民のお守りとして、あるいは鋳造職人が趣味で作ったようです。
昔の日本、中国等で多くの絵銭が作られましたが、清朝の絵銭は面白いデザインが多いです。個性的な漢字は眺めて楽しいです。
逆に日本の絵銭はシンプルでしっかりと作りこまれている気がします。
相変わらずオタクな話ですみませんでした。

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