店日記

空き巣被害と易
2018年06月07日(木)
先日、当店に空き巣被害が発生しました。
それ以前に体調面などいろいろあり引退も考えていました。この出来事は引退に丁度良い機会かと感じ、易占いをした所、「沢風大過の上爻」の卦を得ました。
前回は大過の解説をしました。

その前に易占いとは何かを少し。
易占いは64の物語があります。
陰陽から派生した八卦という自然事象を組合せ、それに沿って話が展開されていきます。
例えば、陽は剛毅、陰は柔順で、陽と陰は気が合うが陽と陽は反発する。
例えば、ジャイアンが2人いれば喧嘩になりますが、ジャイアンとスネ夫は気が合うのは陰陽の関係です。
しかし、物事は複雑でジャイアンが上司、スネ夫が部下の場合、はたまたジャイアンが部下でスネ夫が上司の場合はどうなるか想像してみてください。
そのように陰陽が様々な状況で組み合わさると話が複雑になります。
その複雑な話を64の物語に分け、さらに6つの話に分けたのが易経で、それを元に占いをします。
まあ、御神籤(おみくじ)のようなものです。
卦は御神籤で引いた棒のようなものです。

今回、店を閉店すべきかで得たのは大過の上爻で、これは大過の話の6段階目、つまり大過の最後、極みの話です。
写真は大過の図象で、赤丸が上爻の位置です。

(原文)
上六、過渉滅頂。凶。无咎。

訓読すると、
上六は過ぎて渉る、頂を滅す。凶なり。咎无し。

大過は過度の話、つまり過度に進む意味です。
上爻はその極み、つまり大河を渡ろうとして進みすぎた結果・・・水没した!という事です。頂きは頭、頭まで水没したという話で、つまり凶。
しかし、最後に咎め無しとあります。
どういう事でしょうか?
易は儒教思想の道徳、哲学なので仁や義を重んじます。
過度に行き過ぎて失敗しても、その行いが正しければ、その志は非難されることはない。
これはありがたい話です。
例えば、ビジネスで大成功して大金持ちになっても、その行為が悪質であれば天、あるいは人々の咎めを受けます。
つまり、ダメな店でも誠意をもって経営すれば・・・やはりダメなままなのですが志は良いという事です。

う・・・む(´△`)
この微妙な表現が易っぽくて好きなんですが、
ダメで散りゆくも、その気持ちは良いという事ですね。
ダメを承知で仕事を頑張りたいと思います。

まあ、私にとって易は趣味なので参考程度であまり気にしないようにします!
・・・とは言え、なんか気にするんですよ。

- WebCalen -