店日記

古書3
2018年07月24日(火)
新しい本と違い古書は状態の良し悪しがあります。
下の写真左は入手した直後で白カビまみれの状態、右は洗浄した後です。
汚いですね(;゚ロ゚)
アルコールを吹き付け布でやさしく拭くと綺麗になります。
その後、風通しのよい日陰で干します。
でも、あの白カビってチーズとかで食べますよね。
確かカマンベールでしたっけ?
大丈夫なのかな。

それでは前回の易傳序を訳していきます。
易傳序
易變易也。隨時變易以從道也。
其爲書也、廣大悉備。
將以順性命之理、通幽明之故、盡事物之情、而示開物成務之道也。
(訓読)
易伝序
易は変易なり、時に従い変易して、以て道に従うなり。
その為の書たるや、広大にしてことごとく備わる。
まさに生命の理に従い、幽明の故に通じ、事物の情を尽くして、物を開き務めを成す道をしめさんとす。

何のことやらです。
変易というのは「変化し易い」という事です。
易という言葉は物事が変わる事を言います。
幽明はあの世とこの世です。
内容は、こんな感じです。

物事は変化し易く。
その変化を広く扱う書物がこの易経であり、
生命の理に従い、目に見える現象や見えない現象に通じて、物事の状態を知り、人生を開き道を示すものである。

最初の漢文から解釈次第で分かりやすくなります。
古典は解釈により生きるものです。

では、次回つづきを。

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