店日記

ゲームブック
2019年10月04日(金)
最近の若い人は分からないと思いますが、かつてゲームブックという本がありました。
コンピューターが普及する前は、ドラゴンクエストのようなテレビゲームはありませんでした。
その代わりTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)というスゴロクに似たゲームが流行っていました。
数人集まりサイコロを振ってシナリオを進めていくゲームです。
当時、個人で楽しむRPGとしてゲームブックがありました。
ストーリーの途中で選択肢があり、それにより次に読むページが変わります。時々、サイコロを振りモンスターと戦い状態をアドベンチャーシートに記録しながら進みます。
基本はテレビゲームと同じです。
そんなゲームブックが一時流行りましたが、やがて時が流れ、90年代中期ころにはコンピューターゲームが普及して消えてしまいました。

写真は私のコレクションでスティーブ・ジャクソンの「ソーサリー」の英語版です。
1983年に英語版の第一巻「The Shamutanti Hills」が発売され、日本では1985年に第一巻が「魔法使いの丘」というタイトルで発売されました。
ストーリーも良くできている名作ですが、ジョン・ブランシュの挿絵が気に入っています。※写真中、写真右
小汚い絵ですが、これぞファンタジーという感じではないですか?
全4巻で攻略は大変です。
2003年には新しい表紙と翻訳で再販されています。

ゲームブックはサイコロを振って話を進める所は易経と似ています。
ある意味、易占いもゲームブックなのかもしれません。
そうなるとゲームブックの歴史は3000年前となりますね。

PS、写真の中、右は傷んでしますが、これはスキャン用です。もう一冊、保管用にもう少し綺麗なのがあります。
・・・そういう所がオタクですよね。

主に江戸期の古書集めが趣味なのですが、洋書もいいですね。
また、この本も経年劣化して色あせて味がでています。そこが、またいいですよね。
本は劣化して芸術的です。
古書の趣であります。

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