店日記

易占、雷風恒、その3。
2020年04月03日(金)
店の存亡についての易占いのつづき。
原文を元に解説しましたが、今日で最後です。

象曰、雷風恆。君子以立不易方。
六五、恆其コ貞。婦人吉。夫子凶。
象曰、婦人貞吉、從一而終也。夫子制義。從婦凶也。

1行目は十翼の一部である大象で全体のかるい解説
2行目は爻辞で現状の解説。
3行目十翼の一部で小象、爻辞の解説。

まあ、詳細は気にしなくてもかまいません。
そして1行目から訳すと。
易は変化、方は法則、道という意味になります。
つまり、こんな感じになります。

君子は道を変えず、事を恒久にする。

問題はこの2行目、3行目。
先に訳すと。

恒は貞の徳であり、婦人には良いが、夫には良くない。
女性は男性について生きるが、男性が女性についていくのは良くない。

これは現代社会においては仕事において男女平等ですが、易の儒教思想では、男は外で働き、女性は家を守るという考えです。
戦乱と災害の時代、力のある男は外で狩りや戦に出て女性は家を守る感じです。

この辺は微妙ですよね。
でも、筋力や体力差があるので、現代的解釈では、男は危険で力のいる外の仕事が向いていて、女性は事務的な会社を守る仕事が向いている。
こう解釈すればいいです。

易の基本は八卦というのが基本で解釈は人、時代にゆだねられています。
なので、私のように解釈してもかまいません。

つまり、2行を私の店の状況を踏まえて解釈すれば、

店は方向性を変えず、このままいけば続く。
しかし、内面的な事務にこだわり、外に向けて働く事をしなければ凶である。

つまり、治療業は守りではなく、来てくれた方に必死に努力する必要がある。

という事になるかもしれません。
ただし、凶であることは吉とは言えません。

つまり、当分はガタガタなんでしょう。
まあ、世の中がこんなですからね。

・・・日記なのにくどくどと解説してしまいました。
つかれました。
しばらくは軽い話のみにします。

※写真は経典余師(左)、易経、再版後藤点。
経典余師は二宮金次郎が読んでいた四書五経の教科書シリーズです。
二の金が歩き読みしている像の本は、たぶん論語辺りではないかと思う。
もちろん易経も勉強していたでしょう。

右は江戸中期の学者、後藤芝山先生の易経、この本は江戸後期の再版です。
経典余師はやや値打ちがありそうですが、再版後藤点は数多く現存するので価値はありません。
ただ、写真のは状態が良いので私は大事に保管しています。

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