店日記

泰の極み、否の極み、その3
2020年05月12日(火)
また、日記をサボってしまいました。
間が空くと、前のつづきを書く気力がなくなりますね。
翻訳が済んでいるのでコピペするだけなんですが。
でも、一応、原文と訳した文を。

彖曰、泰小往大來、吉亨、則是天地交、而萬物通也。上下交、而其志同也。内陽而外陰。内健而外順。内君子而外小人。君子道長、小人道消也。

(訳)彖伝によると、泰は小が行き大が来る。吉にしてうまくいくとは、天地が交わり、万物が通じることである。例えば、君子と臣下の意見が上下に交わり志を同じくする。性格であれば内面に強い志を持ち、外面はおだやかである。また、君子がつまらぬ小人を追い出すのである。

ふーむ、コロナ対策で国と国民の関係を考えるとぴったりだと思います。
分かりにくいと思いますので解説すると、

コロナ騒動で平和が去り、厳しい状況に落ちた。
こういう時は国と国民が意見交換をして志を共に団結する。
皆、心を冷静に保ち、周りの人とは穏やかに接する。
国は問題を起こす悪人を追い出して秩序を保つ。

という感じになります。
易経は3500年前にできて、2世紀頃に日本海を渡り伝わりました。日本では江戸期まで道徳哲学の手本として使われてきました。疫病、戦争、災害と様々な歴史を刻んでできた書物なので、現在の混乱状態について相談できたりします。

治に居て乱を忘れず

なんて故事成語は皆さまも聞いたことがあると思います。
平和な時も戦乱を忘れずに用心する、という話です。
これも易経から出てきた言葉です。

商売でも、学校でも、会社でも、うまくいっている時にダメになる心配をしておくものです。
テレワークやオンライン授業なんかも、混乱時に慌てて始めるのではなく、平和な時に準備して備えておく。
それが大事なんですよね。

今回のコロナ騒動で、こういう事もあると国も国民も学んだと思います。
良い教訓になります。
でも、事が起きてから学ぶのは大変ですよね。
だからこそ、古典からも学ぶ必要があるんですよ。

はあ〜、重い話でした。
次回からはもう少し軽い話を。

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