店日記

10月は前半が暇で後半は混みました。
まあ、混んだと言っても、病弱な私が施術できる人数なのでたいしたことないのですが。

それにしても寒暖の差で調子が悪いですね。
きつい。
きつけれど頑張って仕事と漢文の翻訳を進めています。
易経の翻訳も6割くらいは終わっていると思います。
何とか春までには本にしたいところです。

易経は占いの書ですが、道徳哲学の書でもあります。
毎日、向き合っていると心にしみこんでくる言葉が多いです。
例えば、「位に当たらざれば咎め有り」なんてよく出てきます。
自分にとって不当な地位、あるいは分相応でない待遇は不遇を招く、という感じです。

自分自身を評価するのは難しいのですが、
身の丈にあった生き方をする。
それは相手に求める際も同じです。
それが一番の幸せであるという教えです。

逆に全力で上を目指す話も易にはでてきます。
しかし、中庸、中道を意識することが大切です。

東大を目指す、スポーツ選手になる。
これは確かに目標としてすばらしいのですが、
のんびりした性格、華奢な体格であれば、正直無理でしょう。
むしろ、体を壊して不遇な人生になるかもしれません。
お金持ちになる！
これは誰しも夢に思うことですが、実は身の丈にあった暮らしが一番よいのです。
一般家庭で育った人が上流社会に飛び出すと苦労します。
無理して背伸びしても、かえって滑稽ですし。

このような古代賢人の話が、私にはしっくりくるのです。
コロナ禍でもあります。
人生のんびり分相応に頑張りたいものです。