店日記

最近、気に入った物
2021年01月11日(月)
易の翻訳も52番の艮卦まで進みました。
全部で64卦384爻なので後半まで来た感じですが、
後半の訳や解説に比べて、前半があっさりし過ぎてやり直しです。
できれば夏までに上巻を完成させたいものです。
サボり気味でどんどん伸びていってます。
下巻は3年先、次に書きたい本もあるのですが、この褪せた命が尽きる前に書き終えることができるかどうか。

それにしても中国古典は膨大な量があります。
制覇するのは絶対に無理です。
日本でも人気の三国志や漫画キングダム(史記の一部)だけでも読むとなると相当な時間がかかります。
しっかり勉強するとなるとさらにです。
一体、中国の古典はどのくらいの量があるのか?
実は、清の乾隆帝の時代に古今の膨大な書物をまとめた一大事業がありました。日本では江戸後期の頃になります。
なんとなく聞いた事があるかもしれません。
四庫全書といいます。
これがすごくて、経・史・子・集の4部、3458種、7万9582巻の叢書となります。
当然、易経は経の部に収録されています。
易関連でも朱熹、程頤、孔穎達らなどの解釈本が無数にあり、すべて読むと相当な量になります。
そういえば四庫全書には、日本人の書いた書籍もまとめられています。江戸の学者、太宰春台の「古文考経孔氏伝」と山井鼎の「七經孟子考文補遺」です。日本人の書いた書物が多少はあちらにも伝わっていたのでしょう。
すごいことです。

古典は古い物語や堅苦しい教訓を思い浮かべると思いますが、実は違います。
古典は歴史であり、道徳、哲学、政治、文学でもあり、一応、科学でもあります。
鍼や漢方薬は当時としては医学になりますね。
今は医学未満、健康法以上かなと個人的には思います。
特に論語や易経などの四書五経は日本では江戸期まで徹底して学んできました。
易経を知らない人でも、考え方、言葉を自然と使っています。
古典とはそういうものです。
欧米圏では勉強しなくてもキリスト教的な思考が自然に備わっているのと同じです。
古典は現代人の生活と切ることができないほどにつながっているのです。
日本に伝わった古書は、日本人が独自に解釈して、日本的にアレンジして現代文化に溶け込んでいます。
・・・あいかわらず、クドクドとすみません。

そうそう、最近気に入った物は古典とは関係ありません。
アレクサです。
とにかく気に入りました。
それについては次回。

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