店日記

暇ですね。
2021年02月02日(火)
午前ゼロ。
午後3時時点でも客ゼロ。
コロナのせいか、鍼灸は斜陽産業なせいか。
もしくは私の実力なのか。

ともかく、私としては、まったく焦りを感じないのが・・・もどかしい。
何の対策もせず、巣穴に引っ込んだアナグマようにのんびり過ごしています。
・・・経営者としては失格ですよね。

まあ、何十年も治療業をしてきて、体力的にも精神的にも後退期。今年に入り、去年より体調がマシにはなったのですが、やはりクモ膜下と首頭の骨折の後遺症がでています。
めまいやら動悸とか。
・・・最近は、鍼と「救心」に助けられています。鍼と救心の相性は良さそうです。
病弱な身だからこそ分かる至宝です!
・・・すみません。
でも救心と養命酒はよい物です。
歴史ある和漢方という点でも鍼灸の盟友なのです。

そのような物にすがりながら、これからもだらだら老後の生きがいとして治療業ができたらいいなと思っています・・・まだ、私は50歳くらいですが、ここまで来たら還暦まで歩いて10分程の散歩道です。
そして業界を活性化するのは次の世代にお任せします。
とはいえ、若い人に継がせたくない業界でもあります。
※鍼灸マッサージ業界は国から見捨てられた業界で助成金などは一切ない、市場も小さい、保険もつかえない、既得権なし、ないない日陰産業。
・・・愚痴っぽくてすみません。
でも、この裏庭稼業は、私には合っていたりします。

しかし、店舗の維持費とか考えると、いつまでも赤字が続くと閉店も視野にいれないと。
そこが問題です。
・・・設備の修理も必要ですし。
それ以前に、この建物は古くて限界に近い。
大家さんも建て替えとか考えるかもしれません。
・・・取り壊して引退かな。
店の朽ち具合から見て・・・あと10年は大丈夫だとは思いますが、先のことなどわかりません。
店が朽ちるか、命果てるか、赤字閉店か。
そこで易でもしてみるか!!と思いました。
さっそくやってみます。

そして、今、得た卦が、山雷頤の初爻。

この章はだいぶ前に翻訳が終わっていますが、前半部分はいまいちです。
今、読んでもなんとなくだめな感じです。
ここら辺はほぼ書き直しですね・・・めんどくさい。
でも、まあ占いには十分使えるので、とりあえずは原文、訳、解説を張り付けます。

頤。貞吉。觀頤。自求口實。
(訓)(い)は、貞しければ吉なり。頤を観て、自ら口実を求む。
(訳)頤は、正道を守れば吉である。養う相手と目的を見定めて、自ら適する手段を求めるのである。
※解説、卦の形が口に似ていることから頤である。頤は顎のことである。上卦が艮で止まる、下卦が震で動く意味からも顎でもある。そして顎は食べる器官であり、食べることは身体を養うことである。そのことから頤卦は養う象といえる。卦辞の「口実」とは口を満たすことである。そして、食べる物は米や魚などの食物だけではない。精神の栄養となる徳を食べなくてはならない。また、養う際に大切なのは、正しい手段と正しい目的である。動物は本能的に食べるが、人は考えて食べるのである。

(彖傳)
彖曰、頤貞吉、養正則吉也。觀頤、觀其所養也。自求口實、觀其自養也。天地養萬物、聖人養賢以及萬民。頤之時、大矣哉。
(訓)彖に曰く、頤は貞しければ吉なりとは、正しきを養えば則ち吉なるなり。頤を觀るとは、其の養う所を觀るなり。自ら口實を求むとは、其の自ら養うことを觀るなり。天地は萬物を養い、聖人は賢を養いて以て萬民に及ぼす。頤の時、大いなるかな。
(訳)彖伝によると、頤は正道を守れば吉とは、正しく養い吉になるのである。頤を観るとは、その養う目的を観ることであり、自ら口実を求めるとは、その養うべき手段を観ることである。それは天地が万物を養い、聖人が賢者を養い万民に影響するように、頤の時は偉大である。
※解説、養う目的、手段、時の重要性を説いている。親は子を養い、国は民を養う。ただ養うのではなく正しく養うのである。そこに歪んだ目的や卑劣な手段があってはならない。

(象傳、大象)
象曰、山下有雷頤。君子以愼言語、節飮食。
(訓)象に曰く、山下に雷有るは頤なり。君子以て言語を愼み、飮食を節す。
(訳)象伝によると、山の下に雷雲がある象が頤である。君子は言語を慎み、飲食を控える。
※解説、雷雲が草木を育むように、君子は自ら倹約して富を民に施すのである。

爻辞(象辞)
初九、舎爾靈龜。觀我朶頤。凶。(参考)タイトル、宝の持ち腐れ
(訓)初九は爾(なんじ)の霊亀を舎て、我を観て頤(おとがい)を朶(た)る。凶なり。
(訳)初九は、汝は神聖な霊亀を捨て、我を見上げて顎を垂らしている。凶である。
※解説、初九は剛陽、正、六四が応じている。初爻は口を大きく開けた下顎に当たる。初九は素質はあるが、知恵の象徴である神聖な亀を捨ててしまう。そして、だらしなく上(六四)にすがろうとして凶である。爻辞の我は六四(陰爻の小人)のことを指す。爻辞は自らの成長を放棄して堕落することを戒めている。
(象傳、小象)
象曰、觀我朶頤、亦不足貴也。
(訓)象に曰く、我を觀て頤を朶るとは、亦貴ぶに足らざるなり。
(訳)象伝によると、我を見上げて顎を垂れる人は、もはや貴ぶに足りないのである。

※漢字解説は省いています。
易は読点が多く読みにくいと思います。それに、原文そのものが難解です。
かみ砕いた解説は次回。

ポイント)初九、舎爾靈龜。觀我朶頤。凶。
凶の字があります。
どういうこと?
これが納得の凶なんですよ。

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