店日記

占断、山雷頤の初爻A
2021年04月03日(土)
2月に店の存亡を占って出た卦が山雷頤(さんらいい)初爻(写真左下)。
卦辞の解説までして続きは放置したままでした。
というのも二月から次々と艱難に見舞われました。
きつかった。
一応、易経の翻訳や日々の生活は何とか守れましたが、日記を更新する気力も体力もありませんでした。
ようやく日記を書く気になったのですが、時間が空いてしまい続きを書く意欲が消えてしまいました。
とは言え、途中で終わっては気持ち悪いです。
そこで前に訳した部分を張り付けて、さっさと解説して終わりにします。

以下の文はだいぶ昔に書いたものなので、今読むとイマイチですね。
書き直しかぁ。
夏頃には書き上げたいので頑張ってやらないと。
原文、(訓)読み下し文、(訳)現代語、解説の順です。
------------------------------------------
(彖傳)
彖曰、頤貞吉、養正則吉也。觀頤、觀其所養也。自求口實、觀其自養也。天地養萬物、聖人養賢以及萬民。頤之時、大矣哉。
(訓)彖に曰く、頤は貞しければ吉なりとは、正しきを養えば則ち吉なるなり。頤を觀るとは、其の養う所を觀るなり。自ら口實を求むとは、其の自ら養うことを觀るなり。天地は萬物を養い、聖人は賢を養いて以て萬民に及ぼす。頤の時、大いなるかな。
(訳)彖伝によると、頤は正道を守れば吉とは、正しく養い吉になるのである。頤を観るとは、その養う目的を観ることであり、自ら口実を求めるとは、その養うべき手段を観ることである。それは天地が万物を養い、聖人が賢者を養い万民に影響するように、頤の時は偉大である。
※解説、養う目的、手段、時の重要性を説いている。親は子を養い、国は民を養う。ただ養うのではなく正しく養うのである。そこに歪んだ目的や卑劣な手段があってはならない。
(象傳、大象)
象曰、山下有雷頤。君子以愼言語、節飮食。
(訓)象に曰く、山下に雷有るは頤なり。君子以て言語を愼み、飮食を節す。
(訳)象伝によると、山の下に雷雲がある象が頤である。君子は言語を慎み、飲食を控える。
※解説、雷雲が草木を育むように、君子は自ら倹約して富を民に施すのである。
爻辞(象辞)
初九、舎爾靈龜。觀我朶頤。凶。(参考)タイトル、宝の持ち腐れ
(訓)初九は爾(なんじ)の霊亀を舎て、我を観て頤(おとがい)を朶(た)る。凶なり。
(訳)初九は、汝は神聖な霊亀を捨て、我を見上げて顎を垂らしている。凶である。
※解説、初九は剛陽、正、六四が応じている。初爻は口を大きく開けた下顎に当たる。初九は素質はあるが、知恵の象徴である神聖な亀を捨ててしまう。そして、だらしなく上(六四)にすがろうとして凶である。爻辞の我は六四(陰爻の小人)のことを指す。爻辞は自らの成長を放棄して堕落することを戒めている。
(象傳、小象)
象曰、觀我朶頤、亦不足貴也。
(訓)象に曰く、我を觀て頤を朶るとは、亦貴ぶに足らざるなり。
(訳)象伝によると、我を見上げて顎を垂れる人は、もはや貴ぶに足りないのである。

※細かい事ですが、個人的には初爻の爻辞は「舎爾靈龜、亦不足貴也、凶」このほうがカッコイイ感じです。山雷頤の占断としては「觀我朶頤、凶」の方がいいのでしょうけど。
---------------------------------------------
まあ、こんな感じですが、さっぱりわからないと思います。
易は陰陽の記号からストーリーが作られますが、それが難解な上、古代の漢文そのものが分かりにくいです。
とりあえず、現状で私の店の存亡は・・・私の意に反しますが、頑張ってやれ!ということです。
もちろん、私のできる範囲、年齢に応じて縮小せざるを得ないですが。
でも、占って良かったです。
この山雷頤の初爻でお世辞にも褒められた気がします。
それは「舎爾靈龜」の部分です。
汝の持つ知恵の象徴である神聖な亀を捨ててしまう。
それは貴ぶべきことではなく凶であろうと(亦不足貴也)。

私は神聖な亀など持っていないと思いましたが、何十年も地味にやってきたのはまるっきり無駄という訳ではないのでしょう。
知恵の象徴である神聖な亀、私にとってはちょっとした経験のことですかね。
皆さまも同じでしょう。頑張って生きていれば、誰でも神聖な亀を持っているのでしょう。
その神聖な亀を簡単に捨ててはいけない!と易経では説いています。

とまあ、所詮はお遊び占いの啓示ですが、天が示してくれたと考えるなら、とてもありがたいことです。

とりあえず、地味にでも続けたいと思います。
でも、今日は気圧の変動でめまい耳鳴りが酷かった。
クモ膜下と首頭の骨折の後遺症はきついです。
小さく地味に営業していきたいと思います。
その代わり若い治療家には頑張ってもらいたいです。

コロナ禍で治療業界は厳しい状態にあります。
こないだもグーグルマップに写真載せませんか?と電話が来ましたが、確かに宣伝効果はありそうですね。
業界の市場拡大は若い世代に頑張ってもらいたいです。

今後も私の神聖な子亀を大事にしたいと思います。
亀は飼っていないので、写真右は家のボタンインコの写真を載せておきます(笑)。
カラフルなインコは運気を上げる鳥だと思います。

- WebCalen -