皆様、お元気でしょうか。
最近は季節の影響により、治療に来られる方の筋肉が硬く感じられます。また、新年度を迎えて、ストレスが増しているのかもしれません。
連日、私も左顔面にズキズキと痛みが走り、辛い日々を過ごしています。鍼をすると一時的に緩和しますが、作業をすると再発するため、困ったものです。特に、外傷性で完治しづらい後遺症があるため、なおさら辛く感じます。とはいえ、鍼をすれば一時的にでも楽になるので、それには助けられています。
さて、今日はAIの話題をお休みして、古典についてお話ししたいと思います。
いつものことながら、治療とは関係のない話で恐縮ですが、鍼灸ともつながる理論でもありますので、少しお付き合いください。
私は古典の翻訳を主に行っています。多くの方が読んだことはないかもしれませんが、メインで扱っているのは『易経』という本です。
これは非常にユニークな書物で、占術の書でありながら、道徳の教科書でもあります。
その根幹には「陰陽論」があります。この陰陽論は科学的とは言えませんが、とてもユニークで、多くの事象を説明可能にする便利な理論です。
起源は約三千年前の周、もしくは殷中期頃だと考えられています。
「陰陽」という言葉はご存じでも、「それが何に使えるのか」「どういう意味があるのか」は、よくわからないという方が多いのではないでしょうか。
そこで、しばらくはその陰陽論について、お話していこうと思います。
まず今回は、陰陽論の基礎についてご紹介します。
陰陽論とは、東洋哲学の根幹であり、あらゆる物事を対極的に「陰」と「陽」に分けて捉える考え方です。
太陽と月、昼と夜、男と女、暑いと寒い、プラスとマイナス、上と下、天と地……すべての物事は陰陽に分類できます。
ただし、「男だから陽、女だから陰」といった単純な分け方ではありません。
男の中にも陽と陰があり、昼の中にも陽と陰があります。あくまで相対的に見ていくことが重要です。
例えば、男と女を比べたとき、一般的に男には陽の性質、女には陰の性質があるとされるだけなのです。
では、現代の身近なもの――たとえばスマホは、陰陽論ではどちらになるでしょうか?
「使う側」と「使われる側」で比較すると、「使う側=先に立つ者=陽」、「使われる側=後に従う者=陰」となります。
この観点から見れば、ユーザーである人は陽、スマホは陰となります。
さらに、スマホの中でも、iPhoneとAndroidを比べてみましょう。
「ユーザー数=影響力」と考えると、日本ではiPhoneの方がユーザー数が多くメジャーなので「陽」、Androidは「陰」となります。
一方、海外ではAndroidの方が勢力が大きいため、その場合は逆に、iPhoneが「陰」と見なされます。
このように、影響力という基準を使っても陰陽に区分することが可能です。
また、陰と陽は常に変化するという法則があります。
つまり、今は陽であるものも、状況が変われば陰になり、陰だったものが陽に転じることもあります。
たとえば、日本でiPhoneユーザーが減っていけば、次第にメジャーではなくなり、マイナーな陰のスマホとして認識されるかもしれません。
そして、陰と陽が混ざり合うことで調和が生まれ、物事が進むと考えられています。
今回の例でいえば、異なるスマホ同士が競合することで、さらに良い製品へと進化していくことになるのです。
このように、スマホのような現代の道具でも、陰陽論を通じて分類し、考察することができます。
そして、あらゆるものごとを陰陽論で見ていくことで、それに関連する事象の理解にもつながっていきます。
こういう違った視点で物を見るのも面白いですよね?
この続きは、また次回お話しいたします。
※そうそう、今回は私の書いた文をChatGPTに修正してもらいました。私の駄文がとても丁寧な文体になりました。読みやすくていいですね。でも、AIに校正させると、その人らしさが消えるデメリットもあります。私は個性的な文の方が読みにくくても好きです。古典にも強い個性があります。漫画やアニメでも同じで、私の世代だとJOJOやシャアのセリフは個性的です。YouTuberも個性的な口調の方が多くて見ていて飽きないですね。
とはいえ、ChatGPTにアントニオ猪木風に校正してと言えば、「お元気ですか!1、2、3、ダーッ!」となります。