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本格的に暑くなりました

2025年07月22日(火)

今日も暑いですね。
外に出るのも危険なほどですが、室内でもエアコンなしで過ごすのは非常に危険です。
さて、昨日に続き、今回は易経における「踏みとどまる力」について解説したいと思います。
物事を前進させる原動力となるのは「陽気」です。
易では陰陽を三つ重ねて「八卦」を、六つ重ねて「六十四卦」を成します。
陽が三つ重なると「乾(けん/天)」という卦になり、六つ重なると「乾為天(けんいてん)」となります。
陽が六つ重なることで「剛正(ごうせい)」のエネルギーが生まれ、物事を成し遂げる力となります。
剛正の人は、その強い剛の力で大勢を引き連れ、先陣を切って行動します。
一方、陰性の人にもわずかに剛の気はありますが、それは一人で小さく前進するような形です。
いずれにしても、「乾為天」は剛の力で突き進み、物事を達成することを意味する卦であり、仕事を続ける上での原動力ともなります。
この乾為天では、剛の作用を「龍」にたとえています。
第三節では、この龍が六つの段階に分けて描かれていますので、以下にその段階を解説します。
剛に突き進み、物事を成すにも、段階を踏んで進めることが大切です。

潛龍勿用(せんりゅう もちうるな)── 下なり
 最初は、時機をうかがい、じっと待つ段階です。行動してはなりません。
 たとえば、就職で言えば、自分に合った場所が現れるまで動かないこと。
 起業する場合も、時を見極め、安易に動かないという姿勢が求められます。

見龍在田(けんりゅう でんにあり)── 時に舎(す)つるなり
 次に、目的が見えたなら、時間をかけて学び、備える段階です。

終日乾乾(しゅうじつ けんけん)── 行事なり
 三段階目にて、ようやく行動し、物事を推し進めていくことになります。

或躍在淵(あるいは えんにおどる)── 自ら試みるなり
 四段階目は、方法を改める時です。これまで良しとしてきたことを見直し、全面的な改革を行う時期です。

飛龍在天(ひりゅう てんにあり)── 上に治まるなり
 五段階目にて、ようやく物事がうまくいく段階に入ります。

亢龍有悔(こうりゅう くいあり)── 窮まるの災いなり
 最後は、進みすぎたために後悔するという結末です。
 剛陽に過ぎれば、失脚することになります。
 その手前で身を引くことが重要です。

このように、前進するにしても、勢いに任せるのではなく、慎重に、一歩ずつ段階を経て進むことが大切だと易経は教えています。
欲のままに突き進めば、闇バイトのような罠に陥ってしまうかもしれません。
以上、今回は第三節の解説でした。
次回は第四節について解説いたします。
そして、この「乾為天」、つまり剛陽の道には、実はもっとも重要な概念が隠されています。
それについては、最後にお話しする予定です。
では、また。
夏季営業のお知らせ

2025年07月21日(月)

皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
梅雨から続く厳しい暑さの中で、体調を崩された方も多いのようです。
お大事になさってください。
私自身も、年始から体調不良が続いており、現在もあまりすぐれない状態ですが、お盆休み中も営業を行う予定です。
もしかしたら、突然、臨時でお休みをいただくことがあるかもしれませんが、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。
それにしても、今年の体調不良は、本当にこたえました。50代半ばになると無理がきかなくなるとは聞きますが、もともと病弱なこともあり、「もうだめか」と思うほどの日々もありました。今までなかった不調が、日替わり弁当のようにやって来ました。
そのあたりのことについては、またあらためてお話しできればと思います。とりあえず、久しぶりの日記なので雑談でも。

私は古典が好きで、特に易経の翻訳を何十年も趣味でやってきました。しかし、体力、気力が続かず、いつまでも完成しません。いや、完成しても納得いかず、描き直し続けているのが問題かもしれません。そこで、久しぶりに古典に絡めた話をしますね。

最近は、若い人の離職率が高いという話をよく耳にします。かつての終身雇用の時代は、すでに過ぎ去ったのかもしれません。ブラック企業にしがみついたり、迷惑な上司や同僚に耐え続けたりする必要はありません。そういった場合には、すぐに離れるという判断が正解であることも多いのです。「逃げる手段が何よりも優先する」という考え方は、『易経』の**遯卦(とんか)**にも示されています。まず、ダメな会社からは逃げるべきです。それは、命や心を守るうえで大切な選択です。とはいえ、何かを成し遂げるには、あえて留まり、努力を重ねることが必要な場合もあります。今回は、そのような「踏みとどまる力」について、お話ししたいと思います。
その踏みとどまり、前進する力の代表的な卦は乾為天になります。易経の中で最初の卦であり、物事を推し進める話になります。

原文)
易の乾為天という卦の文言伝の第三節、四節になります。
(第三節)
潛龍勿用、下也。見龍在田、時舍也。終日乾乾、行事也。或躍在淵、自試也。飛龍在天、上治也。亢龍有悔、窮之災也。乾元用九、天下治也。
(第四節)
潛龍勿用、陽氣潛藏。見龍在田、天下文明。終日乾乾、與時偕行。或躍在淵、乾道乃革。飛龍在天、乃位乎天徳。亢龍有悔、與時偕極。乾元用九、乃見天則。

今回は読み下し文は省略して、私の訳を記します。
(三)潛龍用うることなかれとは、下で待つべき時である。見龍田に在りとは、時を費やして学ぶのである。終日乾乾すとは、事を推し進める時である。或は躍りて淵に在りとは、試行錯誤する場面である。飛龍天に在りとは、上に立って治める時である。亢龍悔有りとは、行き過ぎて災いを招くことである。乾元の用九は、乾の道により、天下を治めるのである。
(四)潛龍用うることなかれとは、陽気が潜っている状態である。見龍田に在りとは、世が明るく輝きだした状態である。終日乾乾すとは、時の流れとともに物事が進んでいく状態である。或は躍りて淵に在りとは、剛の道を大きく改める時である。飛龍天に在りとは、天の徳が満ちた地位にいる。亢龍悔有りとは、時機が過ぎ、引き際である。乾元の用九は、天動の法則を示している。

訳を読んでもよくわかりにくいと思います。まず、易経の構成を理解しないといけません。易は64の卦=話があり、1番目に乾為天という卦があります。龍の話で、力強い龍が地面から飛び上がり天に昇り、やがて落ちる話です。これは剛毅な気の行動を示す例で、物事を前進させる天の陽の気の性質を語っています。
陽の気というのは、物事を始めて前に推し進める力であり、活動して成果を出す原動力となります。陰の気は逆で、下で支え、成果を出す手助けをする感じです。
就活、就職、仕事をするのは剛の働きであり、乾為天の話は若い人が就職して働くことへのアドバイスといえます。

ちょっと長くなりましたので、後日、つづきを書きます。

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