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2022年08月16日 記事
蠱の時

2022年08月16日(火)

暑い日が続いております。
お盆休みはいかがお過ごしでしたか?
当店はだらだらと平常運転しておりました。私も年齢的にだいぶスローペースになってきて、たいして混んでいなくても予約が取りづらくなっています。施術も事務も非効率だと分かっていますが、どうにもなりません。
すでに嘱託店員のような感じなのかもしれません(T_T)。
相変わらずのダメ店主で、本当に申し訳ございません。

それはそれとして先月の安倍元総理の事件、あれは衝撃的でした。とても残念な事件ですが、その後、統一教会が話題となり闇が深いです。私は古典、主に漢文の翻訳が趣味で、アジア圏の宗教、道徳は多少の理解があるかもしれません。そういう観点から見ても統一教会の思想は異常です。そもそも道徳観が欠如して、神道、仏教、儒教、キリスト教のような民の為に生まれた教えではありません。巧妙な手口の悪徳商法でしかないです。
ともかく、似たような出来事は歴史の中に幾度もありました。政治の腐敗が表面化したのも事実でしょう。そして、現状にピッタリ当てはまる話が易にありますので、ご紹介したします。
相変わらず堅苦しい日記ですみません。

さて、易については、たびたび日記に記してきましたが、ここでさらっと解説します。
易は易経という書物を用いた古い占いです。本質的には道徳や哲学の学問で、古代中国で生まれて日本では江戸時代まで学ばれてきました。江戸期には四書五経の一つとしてご先祖様の必修科目となっていました。ご近所の寒川神社は八方除けが有り、歴史的に易学と深いつながりがあります。また、普段使う言葉や元号などもにも易の言葉がでてきます。実は皆さまにとっても易は身近な物なのです。簡単に言うと、占い形式の書物で64のお話がある御神籤のようなものです。

そして、今日お話しする卦は山風蠱という卦です。山風蠱といいうのは、八卦という八つのシンボル(乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤履)の艮(山)と巽(風)の組み合わせで、蠱が卦名となります。その蠱は、我々が使わない古い漢字ですが、お皿の上に虫が三つ並ぶ気持ち悪い字です。なのであまり良い印象ではないように感じます。
まずは、原文、読み下し文、訳を紹介します。
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(原文)
蠱。元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日。
彖曰、蠱、剛上而柔下。巽而止蠱。蠱元亨而天下治也。利渉大川、往有事也。先甲三日、後甲三日、終則有始、天行也。
象曰、山下有風蠱。君子以振民育德。
(読み下し文)
蠱は、元いに亨る。大川を渉るに利ろし。甲に先だつこと三日、甲に後るること三日。
彖に曰く、蠱は、剛上りて柔下る。巽いて止まるは蠱なり。蠱は元いに亨りて天下治まるなり。大川を渉るに利ろしとは、往きて事有るなり。甲に先だつこと三日、甲に後るること三日とは、終われば則ち始め有り、天の行なるなり。
象に曰く、山下に風有るは蠱なり。君子以て民を振い德を育う。
(訳)
蠱は、願いは大いにかなう。大事を行ってもよい。心機一転して、丁寧に行うのである。
彖伝によると、蠱は、剛(艮)が上がり、柔(巽)が下がる。従って止まるのが蠱である。蠱は大いに願いが叶い、天下が治まるのである。大河を渡るように、進んで事に当たってよい。甲に先立つこと三日、甲に遅れること三日とは、終わり有りて始まり有り、天の運行である。
象伝によると、山の麓に風が吹くのが蠱である。君子は、民を救い、徳を積み育てる。
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この辺りの訳は何度も修正したので自分では良い出来だと思います!
うぬぼれて、すみませんm(__)m
このままだと分かりにくいので、次回、解説します。
※写真は私の持っている江戸期の木版本です。赤枠が今回の内容になります。

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